企業型DC(企業型確定拠出年金)とは、企業が掛金を毎月積み立て(拠出)し、従業員(加入者)が自ら年金資産の運用を行う制度です。
従業員は掛金をもとに、金融商品の選択や資産配分などさまざまな運用を行います。そして定年退職を迎える60歳以降に、積み立ててきた年金資産を一時金(退職金)、もしくは年金の形式で受け取ります。
積み立てた年金資産は原則60歳まで引き出すことはできません。これを従業員の多くはデメリットと考えます。実はデメリットでは無いことを経営者様や私たちサポートする人間がしっかり説明する必要があります。(詳細が別の記事で説明します)
会社の制度でほかの年金制度がない場合は月額5万5000円まで積み立てることができます。確定拠出年金として積み立てた年金の特徴は「掛金は企業が負担してくれるが、運用の結果はあくまで従業員の自己責任である」ということです。運用成績によって将来受け取れる退職金・年金の額が変動するので、投資手腕によって金額が変わります。
これも、確定拠出年金が避けられる要因のひとつです。金融教育が無い日本ではいきなり『投資しなさい!』と言われてもできないのは当然でやりたくないと思って然るべきです。そこで大切になることが金融教育です。
その金融教育とは、経済学やマーケティングではなく【将来のお金と向き合い、ライフプランを資産と紐付けること】です。単純な話、インフレや円安の昨今で日本円を現金で貯蓄することは資産を減らすことになっています。その様な現実を理解して、自分のライフプランに合った資産形成(投資)をすることが大切なのです。
企業型確定拠出年金とは、年金積立や節税だけでなく、従業員様の金融知識向上こそ大きなメリットがあることをご理解下さい。